「つなかん」料金改定のお知らせ(2014.7.20)
いつも盛屋水産を応援してくださり、誠にありがとうございます。

ミュージックセキュリティーズ「被災地応援ファンド」にお寄せいただいた資金で「つなかん」に灯りが灯って早2年が過ぎました。昼食ご提供と筏体験開始より2年弱、そして宿泊のご案内開始より9ヶ月がたちました。この間、たくさんのお客様に訪問していただき、温かい交流を持たせていただいていることに深く感謝致します。

このたび、運営状況・養殖事業との兼ね合いをスタッフ間で見直した結果、以下の価格改定・人数設定を決断するに至りました。夏休みシーズンを控え、また特に少人数の方にはご利用しづらくなる面もあろうかと思い大変恐縮ですが、お見えになった方が気持ちよくご利用いただけるよう、そしておいしい唐桑の幸をご提供し続けられるよう、精一杯がんばっていきます。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

[宿泊料金]
宿泊は「2名様以上」とさせていただきました。
「税込み表示」に変更致しました。2015/10月に予定されている消費税アップ時にも据え置く予定です。

1泊2食付き 8000円 (税込み)
1泊朝食付(夕飯なし)5500円(税込み)
素泊まり 5000円(税込み)

*お支払い:現金のみ(クレジットカードは使用できません。どうかご了承ください。)
*チェックイン・チェックアウト時間:ご相談に応じます。
*入浴時間:ご相談に応じます。
*完全予約制(ご希望日3日前まで)

[昼食のみ]
「8名様以上」とさせていただきました。

お一人様 3,000円~(税込み)(昼食のみは牡蠣の繁忙期10月から3月はお休みさせて頂きます。宿泊は通年営業です。)
*完全予約制(ご希望日3日前まで)
*団体様の海鮮バーベキューについてはご相談ください。

----------------------------------------------
[予約] FAXにて受付 0226 25 9822
(養殖作業との兼ね合いより、ファックスを即座に確認することが難しく、返信にお時間をいただくこともあるかと思います。お待たせして申し訳ありませんが、どうかご了承ください。)

*合宿スタイルの宿泊など、ご希望がありましたらご相談ください。
*養殖筏体験(乗船)、牡蠣剥き(いずれも有料)などのご希望がありましたら、予約時にご相談ください。

[アクセス] ホームページをご参考ください http://www.moriyasuisan.com/?page_id=100

[設備]
・客室・宿泊人数:臨機応援に対応できますのでご相談ください。
・駐車場:無料 台数は臨機応援に対応できますので、ご相談ください。
・冷暖房:夏の鮪立は浜風が涼しく扇風機で十分過ごせます。冬は大変寒い土地ですが、各室にファンヒーター・灯油ストーブ等を配置しますので、暖かく過ごしていただけます。
・無線LAN完備
・浴室:男女別1室ずつ
・海水足湯あり (「つなかん」外の海水風呂は「足湯」としてデビュー致します)
・自動販売機(清涼飲料水)1台(「つなかん」外)
・酒類:「つなかん」館内冷蔵庫に缶ビール・清酒常備。生ビールサーバー、チューハイサーバーあります!
(持ち込みは相談に応じます)
・洗濯機・乾燥機 各1台(無料)
・テレビ各階に1台ずつ
・貴重品は各自で管理をお願い致します。

1Fラウンジの様子
IMG_3443.jpg
IMG_3442.jpg
IMG_3441.jpg

2Fの様子(他2室あり)
washitsu2F1

トイレ(1F。2Fにもあり。現在右の男子専用便器は取払いました。)
toilet_1F

浴室(もう1室あり)
1Ffuro

つなかん外「海水『足湯』」
海水足湯mini

3Fの4室の様子(宿泊中心)
3Fbed
3Fwashitsu1
3Fwashitsu2
3Fwashitu3

[アメニティ]
シャンプー、リンス、リンスインシャンプー 用意あり
ボディソープ 用意あり
ドライヤー 用意あり
タオル類(バスタオル・ハンドタオル・浴室用タオル) 用意あり

浴衣・パジャマ ご持参ください。
歯ブラシ・歯磨き粉 ご持参ください。

お土産によろしければ盛屋水産の養殖直販 海の幸 をどうぞ!


[近隣施設]
・コンビニ(ローソン、セブンイレブン)、スーパー(フードセンター)車で5分ちょっと。
牡蠣小屋「唐桑番屋」、徒歩10分ちょっと(要予約、6〜9月は牡蠣は団体予約のみ受付。今年から7〜8月週末限定 ウニ丼あります!)。
早馬(はやま)神社 車で約10分。約80戸からなっていた唐桑・宿浦地区で唯一残った神社。津波の恐ろしさを伝えること、漁業者を中心とした復興支援に尽力。10月第一日曜日がお祭り。
・漁火パークからの眺望と早馬山ハイク 車で15分弱。閉園した遊園地跡ですが、気持ちのいい眺望が楽しめます。駐車場やオリジナル味噌担々麺もある展望レストラン 漁火ごだい からの眺めもよいですが、奥にある遊歩道の急な坂道を10分ほど登ると、早馬山山頂上へ。震災前は360℃の絶景が楽しめる展望台まで行けましたが、現在は老朽化による安全上の問題があるため、山頂の神社とその手前の東屋までの案内となっているそうです。
*遊歩道へは仮設住宅の横を通ります。
*県道から漁火パークへ上がる角にある喫茶店「Gigi(ジジ)」は崩壊しそうなルックスから観光客には敬遠されてしまいそうですが、ハンバーグやナポリンタンなどの手作りの洋食が美味。一代も含め、マスター夫妻のお人柄とおいしい料理を慕って唐桑の人たちの憩いの場となっています。目を引くお店の外の「絵」は、そう!盛屋水産の外壁や海水足湯の壁 同様、Tohoku Artist Caravan(「東北アートスケープ」)の手によるものです。
巨釜(おおがま)の折石と、半造 車で約15分。唐桑1カ所しか観光できないようであれば迷わず巨釜の折石へ!駐車場脇には、食事がおいしいと評判の「海岸亭」あり。ああ、でも松林を抜けて目にする半造のダイナミックな景色もお勧めです。半造では外観を恐れずレストハウスに入ると、本格カレーのおいしさに嬉しくなること請け合い!営業してるかどうかは、FBで確認したほうが無難です。時間があれば巨釜と半造、この2つを結ぶ2kmほどの遊歩道を歩くのもいいですね。
・八艘曵他 御崎神社からの遊歩道ハイキング 車で約20分。雄大な太平洋を眺めながら進むなだらかな遊歩道約30分のコース。八艘曵(はっそうびき)はファンが多い気持ちのよい場所。6〜7月はニッコウキスゲ、9〜11月はハマギクの群生に出会えます。 祝・ジオパーク認定!「ムンクの叫び岩」もあるらしいです!
唐桑ビジターセンター・津波体験館 車で約20分。唐桑の自然と漁業について展示されています。しっかりした津波の写真展示あり。津波体験館に入館しない場合は展示は無料。ビジターセンターはこじんまりながらも唐桑土産が充実。 
・唐桑でシーカヤック!ラグーン・ガイド・ツアーズ 陸路で到達するのは大変だけど美しい白い鳴き砂の 九九鳴き浜に寄るコースも。震災後遊歩道が閉鎖されてしまっている大理石海岸にも海上からアプローチ可!

その他、唐桑の観光情報は唐桑観光協会のページへどうぞ。
気仙沼の観光情報は気仙沼コンベンション協会ほぼ日さんの情報(2013.12時点情報)が参考になります。


「唐桑御殿 つなかん」は、盛屋水産を営む菅野家の、かつての自宅です。津波で全壊し取り壊しを考えた家が、みなさんのご厚意により息を吹き返し、笑え声が響く場所になり、感謝と喜びでいっぱいです。
唐桑の普通の「家」に泊まる感覚でおいでください。お料理を作っているところを覗いてみたり、隣接する作業場を見学したりして、ここ唐桑での海とつながった暮らしぶりを体感していってください。

牡蠣2illustrated by Masae Hatakeyama

「盛屋水産 つなぎ牡蠣ファンド」お陰様で昨年1/17募集終了致しました。 
引き続き応援を募集中の「被災地応援ファンド」はこちらです↓
http://oen.securite.jp/
07/19 06:19 | 唐桑御殿修繕報告 | CM:0 | TB:0
つなかん宿泊のご案内
「唐桑御殿 つなかん」、ついに宿泊のご案内ができるようになりました!
唐桑の普通の「家」に泊まる感覚でおいでください。お料理を作っているところを覗いてみたり、隣接する作業場を見学したりして、ここ唐桑での海とつながった暮らしぶりを体感していってください。

[料金](税込み)
1泊2食付き 7350円
1泊朝食付(夕飯なし)5250円
素泊まり 4725円
(2013.11.24 問い合せが多かったため税込み表示に変更)

*お支払い:現金のみ(クレジットカードは使用できません。どうかご了承ください。)
*チェックイン・チェックアウト時間:ご相談に応じます。
*入浴時間:ご相談に応じます。
*完全予約制。
*予約:FAXにて受付 0226 25 9822
(養殖作業との兼ね合いより、ファックスを即座に確認することが難しく、返信にお時間をいただくこともあるかと思います。お待たせして申し訳ありませんが、どうかご了承ください。)
*合宿スタイルの宿泊など、ご希望がありましたらご相談ください。
*養殖筏体験(乗船)、牡蠣剥き(いずれも有料)などのご希望がありましたら、予約時にご相談ください。

[設備]
・客室・宿泊人数:臨機応援に対応できますのでご相談ください。
・駐車場:無料 台数は臨機応援に対応できますので、ご相談ください。
・冷暖房:夏の鮪立は浜風が涼しく扇風機で十分過ごせます。冬は大変寒い土地ですが、各室にファンヒーター・灯油ストーブ等を配置しますので、暖かく過ごしていただけます。
・無線LAN完備
・浴室2室(普通の家庭用風呂、1〜2人用、「つなかん」に1室、隣接の本宅に1室。男女別にはなっておりません。「つなかん」館内にもう1室増設予定。)
・自動販売機(清涼飲料水)1台(「つなかん」外)
・酒類:「つなかん」館内冷蔵庫に缶ビール・清酒常備。生ビールサーバー、チューハイサーバーあります!
(持ち込みは相談に応じます)
・洗濯機1台(無料)
・テレビ各階に1台ずつ
・貴重品は各自で管理をお願い致します。

1Fラウンジの様子
IMG_3443.jpg
IMG_3442.jpg
IMG_3441.jpg

2Fの様子(他2室あり)
washitsu2F1

トイレ(1F。2Fにもあり。現在右の男子専用便器は取払いました。)
toilet_1F

浴室(本宅にもう1室あり)
1Ffuro

3Fの4室の様子(宿泊中心)
3Fbed
3Fwashitsu1
3Fwashitsu2
3Fwashitu3

[アメニティ]
シャンプー、リンス、リンスインシャンプー 用意あり
ボディソープ 用意あり
ドライヤー 用意あり
タオル類(バスタオル・ハンドタオル・浴室用タオル) 用意あり

浴衣・パジャマ ご持参ください。
歯ブラシ・歯磨き粉 ご持参ください。


[近隣施設]
・コンビニ(ローソン、セブンイレブン)、スーパー(フードセンター)車で5分ちょっと。
牡蠣小屋「唐桑番屋」、徒歩10分ちょっと(要予約、6〜9月は団体予約のみ受付)。
早馬(はやま)神社 車で約10分。約80戸からなっていた唐桑・宿浦地区で唯一残った神社。津波の恐ろしさを伝えること、漁業者を中心とした復興支援に尽力。10月第一日曜日がお祭り、今年は今週末です!
・漁火パークからの眺望と早馬山ハイク 車で15分弱。閉園した遊園地跡ですが、気持ちのいい眺望が楽しめます。駐車場やオリジナル味噌担々麺もある展望レストラン 漁火ごだい からの眺めもよいですが、奥にある遊歩道の急な坂道を10分ほど登ると、早馬山山頂上へ。震災前は360℃の絶景が楽しめる展望台まで行けましたが、現在は老朽化による安全上の問題があるため、山頂の神社とその手前の東屋までの案内となっているそうです。
*遊歩道へは仮設住宅の横を通ります。
*県道から漁火パークへ上がる角にある喫茶店「Gigi(ジジ)」は崩壊しそうなルックスから観光客には敬遠されてしまいそうですが、ハンバーグやナポリンタンなどの手作りの洋食が美味。一代も含め、マスター夫妻のお人柄とおいしい料理を慕って唐桑の人たちの憩いの場となっています。
巨釜(おおがま)の折石と、半造 車で約15分。唐桑1カ所しか観光できないようであれば迷わず巨釜の折石へ!駐車場脇には、食事がおいしいと評判の「海岸亭」あり。ああ、でも松林を抜けて目にする半造のダイナミックな景色もお勧めです。半造では外観を恐れずレストハウスに入ると、本格カレーのおいしさに嬉しくなること請け合い!営業してるかどうかは、FBで確認したほうが無難です。時間があれば巨釜と半造、この2つを結ぶ2kmほどの遊歩道を歩くのもいいですね。
・八艘曵他 御崎神社からの遊歩道ハイキング 車で約20分。雄大な太平洋を眺めながら進むなだらかな遊歩道約30分のコース。八艘曵(はっそうびき)はファンが多い気持ちのよい場所。6〜7月はニッコウキスゲ、9〜11月はハマギクの群生に出会えます。 祝・ジオパーク認定!「ムンクの叫び岩」もあるらしいです!
唐桑ビジターセンター・津波体験館 車で約20分。唐桑の自然と漁業について展示されています。しっかりした津波の写真展示あり。津波体験館に入館しない場合は展示は無料。ビジターセンターはこじんまりながらも唐桑土産が充実。 
・唐桑でシーカヤック!ラグーン・ガイド・ツアーズ 陸路で到達するのは大変だけど美しい白い鳴き砂の 九九鳴き浜に寄るコースも。震災後遊歩道が閉鎖されてしまっている大理石海岸にも海上からアプローチ可!

「唐桑御殿 つなかん」は、盛屋水産を営む菅野家の、かつての自宅。津波で全壊し取り壊しを考えた家が、ミュージックセキュリティーズ株式会社「被災地応援ファンド」に寄せられた資金を元手に、息を吹き返し、みなさんが昼食や宿泊を楽しめる場所になりました。様々な応援・ご支援、あったかいお気持ち、本当にありがとうございます!

さて、加工品も変わらずお求めいただけます♪茹で牡蠣「浜茹で かきぼん」、茹で赤皿貝「さらちゃん」、各種わかめ、新製品「ムール姉さん」、「ホヤベビー」、のお求めはこちら
http://www.kakibon.jp/海産物のご注文/

養殖筏体験 または 再生した「唐桑御殿 つなかん」での昼食・宿泊は、ファックス予約受付中です♪
詳細はhttp://www.kakibon.jp/乗船-養殖筏体験/
牡蠣2illustrated by Masae Hatakeyama

「盛屋水産 つなぎ牡蠣ファンド」お陰様で昨年1/17募集終了致しました。 
引き続き募集中の「被災地応援ファンド」はこちらです↓
http://oen.securite.jp/
10/05 10:03 | 唐桑御殿修繕報告 | CM:2 | TB:0
決定!「つなかん」を切盛りするおかーさんたち!
ミュージック・セキュリティーズさんの「被災地応援ファンド」をとおして、みなさんからの温かいお気持ちと改修資金により完成した 「唐桑御殿 つなかん」。
さあ、ここ「つなかん」で、この地気仙沼・唐桑の、まさにこれぞスローフード!という、自慢の毎日の食事をそのまま供してくれる、あったかいおかーさんたち、見つかるか...

はい!見つかりました!!!
まずは真ん中のこのお方、恵子さん。
恵子さん
気仙沼の名だたる民宿とレストランの厨房を長年任されてきた凄腕おかーさん、実は盛屋水産 菅野家の親戚です。
灯台もと暗し。
立ち上げ指導と仕組み作り、お手伝いしてくさるおかーさんたちの司令塔となっていただけることになりました。
いよいよ引退し静かな生活を送ろうかな、というところへの熱烈ラブコールに応えていただき、ヤッター!

「5人分作るのも10人分作るのも一緒」
さらっといいのけるシビレる台詞は、海の男・家業・大家族を支えてきたこの世代の気仙沼のおかーさんたちの、経験と自信に裏打ちされたもの。
気仙沼の魅力の核である70代・80代の元気な「ばっぱ」の代表格が、ここにも、いました!
その背中についていきます!
つなかん始動4
(「つなかん」スタッフTシャツ、作ってもらいました!)

さあ、司令塔は決まりました。
同じく要となるのは、お手伝いに来てくれる、地元鮪立(しびたち)のおかーさんたち。
ああ、嬉しい!声掛けに集まってくれました!
最初は緊張した面持ちで説明を受けるみなさん
つなかんおかーさん1

「つなかん」の建物を残そうと尽力してくださった斉吉商店 和江専務の、ユーモアあふれる気仙沼・そして唐桑への熱い想いを聞くうちに笑顔がはじけ 一緒にやっていこう!と言ってくださいました!
つなかんおかーさん2

和枝専務が伝えたこと- 家族があって、大切なものがあって、それでこの仕事があって、ということが大事。
大切な家族と送るここ唐桑のそのままの生活・そのままの食事を訪ねてきてくださる方に見ていただこう。
最初は月数回しか働かない、という日々が続くだろう、でも、背伸びせず、こつこつと、少しずつ経験を積み体制を整えて、ここ唐桑でしか味わえないいいものを作っていこう。
のり子さん、和美子さん、ふくえさん、京子さん、とも子さん、どうぞよろしくお願いします。

一代からも、たくさんのご支援で実現した「つなかん」への想いを話しました。
一代さん
昨年夏に他界した、このかつての自宅を建てた信一は社長和享(やすたか)の父。
鮪立に住む人なら誰もが知っている、この地区のお世話に奔走した信一。仮設住宅に移った後も、全壊となった当時の自宅・現在の「つなかん」に毎日一代たちと通い、「壊すのかあ?」とずっと心配していたこと。
みなさんの大切なお金を募るという重大な責任の伴うファンドにお願いすることを決意し「おくからね、大丈夫だからね」と伝えた時、涙を流して喜んでくれたこと。
ここ「つなかん」が、訪れてくれる方みんなの家、鮪立の人たちみんなの家、みんなが働く場、として活用されていくことを、どんなにか信一が喜んでくれているだろう、ということ。

「今日もあったけ笑ったやー」
和枝専務が言うとおり、そんな職場で「つなかん」があり続けるよう、力を合わせていきましょう。

さあ、このチームの初仕事は...
7/21(土)と決まりました!って先週の土曜日でした。
こんな感じでした
つなかん始動1
つなかん始動2
つなかん始動3
つなかん始動5
「あんたんとこのねーさんの畑りっぱだから、採れたての野菜分けてもらって、使えば」
「崎浜(さきはま)のほうで漁始めて浜で売っている人たちいるから、その魚使うのもいいでないの」
いろんなアイデアも出してもらい、嬉しくなっちゃいます。

まだ準備段階の「つなかん」の、実験台となってくださったこの日のゲストについては、別途ご報告しますね。

そして本日7/29(日)にもビッグなお客様をお迎えする予定。
こちらもご報告、待っていてくださいね。

おまけ1:打ち合わせに、司令塔となる恵子さんが作ってきてくれたおやつ。素朴な焼きっぱなしのカステラ、おいしかった!
恵子さんカステラ

おまけ2:打ち合わせ前に、いつも目一杯のスケジュールで動いている和枝専務にあや子&一代からお昼ご飯のプレゼント。この笑顔にあっては、ご飯たくさん食べてもらいたくなっちゃう 和枝さんは気仙沼の宝、いっぱい食べて元気を保ってください!
和枝さん卵のランチ

牡蠣2illustrated by Masae Hatakeyama

「盛屋水産 つなぎ牡蠣ファンド」お陰様で1/17募集終了致しました。 
引き続き募集中のファンドはこちらです↓
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07/29 06:41 | 唐桑御殿修繕報告 | CM:2 | TB:0
かつての自宅修繕完了! 2012.7.14
盛屋水産を営む菅野家のかつての自宅。
3階まで津波を被って全壊したこの家の修繕が完了しました!
tunakan_outside

命名 「唐桑御殿(からくわごてん) つなかん」
学生ボランティアさんたちが命を吹き込んでくれたこの家の、まさに愛称。
「つなかん」、ずっと使わせてくださいね。

では、ざっと一部をご案内。以前の家を活かしてくださった山形の岡田先生ご設計の「唐桑御殿 つなかん」、7/5撮影、こんな様子です。

1F厨房をバックに一代の笑顔満開!
1F_ichiyo

お風呂(1F)
1Ffuro

修繕前のお風呂入り口はこんな。はい、サッシ、取り替えてもらいました。
ofuro

トイレ(1F)
toilet_1F

きれいになった階段を上がり...
stairs_1F

わあ!2Fはこんな感じに仕上がってます!
washitsu2F1

2011.6月はこうでした(床を拭いても拭いても、なかなか土っぽさが抜けなかったっけ...)↓
御殿内部

津波を耐えた窓をこんなにキレイにして戻してくれました!
window2F_round

こちらも!よく残っていてくれたね!
window2F_fujisan

2F厨房
kitchen2F1

そうそう、こうだったんです↓
2Fkitchen

角度を変えて撮影。プロの厨房っぽくなりました。
kitchen2F2

大工の小松さん、息子さん、丁寧な作業をありがとうございます!
komatsu-sans
内装屋さん、仕上げをありがとうございます!
naisouyasan

建物はオッケー。お客様を迎える準備も進めなくては!
最重要なのは、人。
この地気仙沼・唐桑の、まさにこれぞスローフード!という、自慢の毎日の食事をここ「つなかん」でそのまま供してくれる、あったかいおかーさんたち、見つかるか...それについては、後日!
牡蠣2illustrated by Masae Hatakeyama

「盛屋水産 つなぎ牡蠣ファンド」お陰様で1/17募集終了致しました。 
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07/14 05:31 | 唐桑御殿修繕報告 | CM:0 | TB:0
斉吉さん催事のお知らせ & 唐桑御殿修繕状況
東京 日本橋三越のお近くのみなさん!
現在斉吉さんが日本橋三越地下1Fフードコレクション「父の日に好適!酒の肴特集」に出店中、盛屋水産の牡蠣を使った「炭火焼牡蠣オリーブオイル漬け」が購入できます。19日(火)まで開催。
よろしければ、是非!
ちなみに6/28-7/4は東京 二子玉川東急フードショーB1 Occatte(オカッテ)にて、催事も予定されているそうですので、そちらも是非!
オリーブオイル漬け日本橋三越
職場がそばだから、と連日応援に駆けつけてくださるKさん、写真のご提供ありがとうございます!
「復興フェアとかじゃなくて、ちゃんと美味しいものとして認められて呼ばれてるんだよね。なによりだね」とのご友人の言葉に「嬉しくて涙が出そうになりました」とおっしゃてくださるその言葉に、胸が熱くなります。

さて、盛屋水産を営む菅野家のかつての自宅。
訪ねて来てくださるみなさんのお休み処としての完成がずれ込んでおりますが、現在の様子を少し(6/14撮影)。

大工作業はほぼ終了し、クロスばり、ペンキ塗りなど内装関係に着手しております。
1F壁作業中
1F壁仕上げ
階段手すりも同時進行
階段仕上げ
2F元キッチンは 下の写真どおり 壁仕上げ終了
2Fキッチン120614
1ヶ月前はこんな様子 ↓ (4/23撮影)でした
台所120419
波をかぶって剥がしていた2F天井でしたが
2F天井
こんなふうにステキになっていました
2F天井アフター
新しいガラス窓も
ガラス窓

厨房機器も搬入され(設置待ち)、現在保健所検査の段取りを確認中です。
完成を楽しみにしてくださるお客様、申し訳ありません。
もう少しお待ちください。
牡蠣2illustrated by Masae Hatakeyama


「盛屋水産 つなぎ牡蠣ファンド」お陰様で1/17募集終了致しました。 
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06/15 06:26 | 唐桑御殿修繕報告 | CM:2 | TB:0
お休み処 修繕の進捗状況 2012.4.12
盛屋水産を営む菅野家のかつての自宅。
訪ねて来てくださるみなさんのお休み処としてもうじき生まれ変わります。
ようやく大工さんの順番が回ってきたその修繕開始から、早くも2週間ちょっと過ぎました。

1Fの天井工事が一段落し、現在2Fの元台所にとりかかっているところです。

1Fの工事の様子(2012/3/27撮影)
kaishu_inside

1F天井工事後(4/12撮影)
1F修理後

天井ズームイン
天井修理後アップ

2F台所 修理前の様子(2012/3/27撮影)
2Fkitchen

2F台所2
天井まで波がきて泥だらけの台所を何度も掃除しましたが、そのままでは使えませんので、棚やガス台は修繕に伴い取り払いました。

2F台所 修理中(4/11撮影)
2F台所修理中

2F台所流しのあった場所

勝手口の扉も取り替え、開け閉めしやすくなりました(涙)
2F台所扉

震災後しばらくは家の状態を写真に撮る気持ちの余裕がなく、必要性も感じていなかったため、比較していただく写真が無いのですが、取り壊さざるを得ないと思っていた家が、みなさんのお陰で新しい出会いの場として生まれ変わろうとしています。
勇気と希望を、本当にありがとうございます。

あと1ヶ月ほどしたら、建物自体はみなさんをお迎えする準備が整いそうです。
中身についても1月のザ・トライアル・ツアーでいただいた貴重なご意見を胸に刻み、準備に邁進しないと!
自慢のつなぎ牡蠣の仕事をより光らせるお休み処となるよう、がんばっぺし。
牡蠣2illustrated by Masae Hatakeyama

「盛屋水産 つなぎ牡蠣ファンド」お陰様で1/17募集終了致しました。 
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04/12 11:51 | 唐桑御殿修繕報告 | CM:2 | TB:0
いよいよ改修開始!ほか盛屋近況。 2012.3.27
盛屋水産の外湾ワカメの収穫は、連日の強風と変わりやすい天気で海の状態が悪かったため、延び延びになっています...

が、今日は養殖以外のニュースが2つ。

いよいよ!かつての自宅の改修が昨日3/26より始まりました!
moriya_outside

kaishu_inside
上の写真は1階を改修作業しているところです。

3月半ばから開始予定がずれ込んだものの、皆さんが訪ねてくださる際の「お休み処」完成へ大きく一歩踏み出しました。
こんな様子だった2階(2011年6月撮影)
goten_inside
下の写真 本日撮影の2階台所
2Fkitchen
下の写真 天井が抜けている1階お風呂場(本日撮影...逆光で天井がうまく写せた写真なく、すみません)
ofuro
など、どう直るか楽しみです。
山形の岡田先生、設計をありがとうございます。
大工の小松さん、盛屋水産の現在の自宅改修終了後、息つぐ暇もなく大忙しですが...どうかよろしくお願い致します。

もう1件の嬉しいご報告は、気仙沼に千人のお客様がいらしたこと!
3/25(日)に

立川志の輔さんの「気仙沼さんま寄席」

が、ここ気仙沼で開催され、全国からお客様が気仙沼を訪れてくださいました。
東北新幹線一ノ関駅から気仙沼までは、車で約1時間半。
道中、飽きさせませんよ〜、我らが一代(いちよ)はバスガイド!
所属する気仙沼おかみさんの会 つばき会の一員としてトークエンジン全開です。
『「じつはバスガイドさんが 夢だったんだ、夢がかなっちゃう」』
『泣いたり爆笑したりで、もう、たいへんです。』
バス車内の様子をお知りになりたい方は、「ほぼ日刊イトイ新聞」さんのテキスト中継
3/24 15:40あたり&17:48をご覧ください。
落語好きの方もそうでない方も、テキスト中継全体を読めばこのすばらしく楽しいイベントに参加できた気分♪
さんまぬいぐるみ、って何?
実はじゃんけん最強!ホヤボーヤって?
気仙沼を楽しんでくださったみなさん、本当にありがとうございました!

さて、今日は天気も海も落ち着いているけれど、社長 和享(やすたか)と一代は子どもたちの引っ越し手伝いで仙台です。3月は旅立ちの季節でもありますね。この春、菅野家でも、それぞれの新しい始まりに向けて頑張ります。

盛屋水産を一歩出ると、震災後1年の鮪立にはまだこのような光景が広がっています。
shibitachi

鮪立1

鮪立3

でも港には船が戻ってき始めました。
久しぶりにたくさん船が並んでいる鮪立港、嬉しい風景です。
船1

船2

唐桑の漁師たち、頑張っています。
引っ越し手伝いを終え、和享&一代も鮪立でまた頑張ります。
牡蠣2illustrated by Masae Hatakeyama


「盛屋水産 つなぎ牡蠣ファンド」お陰様で1/17募集終了致しました。 
引き続き募集中のファンドはこちらです↓
http://oen.securite.jp/
03/27 06:39 | 唐桑御殿修繕報告 | CM:6 | TB:0
「モーニングバード」のご報告 と 「唐桑御殿」改修予定
昨日3/7の朝の番組「モーニングバード」(テレビ朝日)に、盛屋水産とかつての自宅「唐桑御殿」=ツナカンそしてGakuvoの学生ボランティアさんたち、そしてGakuvoの学生ボランティアさんたちとの交流の様子が放映されました。
盛屋水産を取り巻く雰囲気がとてもよく伝わるような番組を作ってくださって、テレビ朝日さん、ありがとうございました!

さて、その番組の中で放映されたのですが、Gakuvoの学生さんたちとも、しばしのお別れです。
Gakuvoさんの唐桑での拠点となっていたかつての自宅=ツナカンが3月中旬よりいよいよ修繕に入ります。

これも、すべてミュージック・セキュリティーズさんの被災地応援ファンドをとおして、温かいお気持ちとともにかつての自宅の改修資金をお寄せくださったみなさんのお陰です。本当にありがとうございます。
実は「モーニングバード」では、ファンド説明会の様子のVTRを流す予定もあったようなのですが、編集の関係でかなわなかったようです。

さて、Gakuvoさんですが、次回からは唐桑の南端「御崎(おさき)」の新拠点から、唐桑の復興に力を尽くしてくれます。
ツナカン宿泊最後の夜、社長和享(やすたか)と一代(いちよ)は、ツナカンに呼ばれて思いがけないプレゼントをいただきました。
GakuvoMessage
寄せ書き、しかもGakuvoさんがツナカンに寝泊まりするようになった昨年8月頃からの懐かしいメンバーたちのメッセージも。
一代いわく「結婚、子供が生まれたことの次に人生三番目に嬉しかった」。
Gakuvoのみなさん、盛屋水産再開のための心のエンジンとなってくれて、本当にありがとう。
この寄せ書きも25陣のメンバーと撮った写真とともに改修後の唐桑御殿を飾ることになるでしょう。
Gakuvo25
(写真提供 Jay Horinouchi氏

さあ、唐桑御殿、いよいよお休み処としての改修間近です。
2月末に、古いものを活かして設計してくださる山形在住の建築士 岡田先生と施工担当する地元の工務店さんが打ち合わせを実施しました。
復興に向けた依頼が重なって、地元の工務店さんは大忙し。
実は現在 6月からお願いしてやっと年の瀬に順番がきた 現在の自宅の工事に入ってもらっています。
お休み処はその後、3月中旬〜4月末までぐらいの工期予定です。
改修後の御殿でみなさんと笑い合える日がもうすぐそこですね。

今年の3月11日は、盛屋水産では、甚大な被害のあった地元鮪立(しびたち)地区での鎮魂行事のお手伝いをして過ごします。
みなさんも心静かな一日を過ごせますように。

そして被災地応援ファンドでは、盛屋水産もその頑張りに励まされている素晴らしい会社のいくつかがまだまだ再建に向けてファンドを募集中です。
よろしければ是非ここからリンクをたどってみてください。
セキュリティ被災地応援ファンド

牡蠣2illustrated by Masae Hatakeyama


「盛屋水産 つなぎ牡蠣ファンド」お陰様で1/17募集終了致しました。 
引き続き募集中のファンドはこちらです↓
http://oen.securite.jp/





03/08 14:41 | 唐桑御殿修繕報告 | CM:0 | TB:0
作戦会議 2012.1.20
晴れて満額に達した「つなぎ牡蠣ファンド」。
応援、本当にありがとうございます。

さあ、行動開始です!

作戦会議の風景 その1
作戦会議1
「おめだじの声 鮪立洛中聞こえでっつおー
いちよさんと おばあちゃんと三人でうるさい私たちに 社長が笑顔」
盛屋水産 つなぎ牡蠣事業部長 斉吉の和枝専務がツイッターでツイートしていました。
うん うん ここでも 頷ける 意見飛び交う光景です

作戦会議の風景 その2
作戦会議2
写真に映っている唯一の男性
盛屋のかつての自宅を みなさんに寛いでいただくお休み処に変身させる
設計士の 岡田先生 です。
古いものを活かし お客さんがリラックスできる店舗設計をいくつも手がけていらっしゃる先生が
山形から足を運んでくださいました

問題は気仙沼の大工さん不足
でも なんとかなりそうで
早ければ3月から修繕に取りかかれるかもしれません。

さて この日の打ち合わせ
実は今週末 盛屋におみえになるスペシャル・ゲスト(!)に
お出しする料理の試食会も兼ねています。
ちらっとね むわっとね
ちらっと牡蠣鍋

今後実施していく養殖筏の見学ツアー
お休み処でお出しする 盛屋の海の幸を使った食べ物
その いわば 実験台 を買って出てくださったお客様たちです。

修理も始まっていない まともな台所もない
そんまんまのかつての自宅
牡蠣はまだ若く小さく 一代いわく「熟していない」
おまけに天気はかんばしくない様子の今週末

「条件が悪ければ悪いほど 今後へのヒントがいっぱい!」

和枝専務のその考え方、そのセンス。
好きにならずには いられません!

トライアル・ツアーのご報告、乞うご期待です!
牡蠣2illustrated by Masae Hatakeyama


「盛屋水産 つなぎ牡蠣ファンド」お陰様で1/17募集終了致しました。
引き続き募集中のファンドはこちらです↓
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01/20 06:31 | 唐桑御殿修繕報告 | CM:6 | TB:0
かつての自宅を残す その2 2011.12.22
盛屋水産を熱く応援してくださる 気仙沼の水産物加工会社の斉吉商店さん
斉吉さんとの会話をつうじ
3階まで波をかぶったかつての自宅 「唐桑御殿」 を残すことを決めました。
(詳しくは 「かつての自宅を残す その1」をご覧ください)

心に決めたものの 心に決めたはずが
養殖のこと、今の自宅のこと
それから この残すことにする家を具体的にどうしていく?という
目の前にある膨大な「どうしよう」を前に
「かつての自宅を残す」と 決めたはずの心が 翌朝にはしぼんでいたりすることもありました。

それでも ボランティアさんや親戚の助けにより ゆがんだ天井がはがされ 危ないベランダが取り去られ 掃除と片付けが進み かつての住まいが少しずつキレイになっていくのを目の当たりにしていくうちに
「壊すなんて 本当にもったいない」

そして何より 
全くの他人である我が家のために 何かしてあげたいと遠くからわざわざやって来てくれ
こんなにも一生懸命家をきれいにしてくれる このボランティアさんたち
彼らと会話し 笑い 応援をもらうことで
こちらの元気 やる気 勇気が じわじわと湧いてきました。
「また絶対来たい」
そう言ってくれるボランティアさんたちの言葉が 本当に嬉しく胸に響きます。

手伝ってくれたボランティアさんたちが帰ってこれる場所にしたい
みんなが集まれる場所にしたい

残すことにした家をどう使うか、斉吉さんと話したおぼろげな形ー
盛屋水産の仕事ぶりをみてもらい、唐桑の自然と漁師生活とおいしい食べ物を体感してもらえる場所にするー
ボランティアの方たちを思う時 その形に 命が吹き込まれた気がしました。
理想 として遠くにあったものが
ぐっと自分の気持ちのそばに引き寄せられた気がしました。

そして7月のある日
ここ唐桑町に震災直後からボランティア入りし、今ではこの地での各種ボランティア団体のとりまとめ役となっている青年から 提案が。
「この夏は、学生はじめたくさんのボランティアが来ます。この3階建てで、寝泊まりできるようしませんか」

家は人が出入りしないと痛みます。
かつての自宅を清掃するたびに それをひしひしと感じ 自分たちの生活していた家が荒れている様が悲しくて仕方ありませんでした。
ここにまた人が住んでくれるんだ!
また電気がつくんだ!
まだ家の使い方の具体案がまだ定まらない中、この家を活用してもらえるんだ!

そこから わらわらと本当に応急措置の修理が始まり、Gakuvo (日本財団学生ボランティアセンター)さんと契約し、電気と水道が引かれました。
運営はすべてGauvoさんが行い、我が家はいわば「大家さん」でノータッチ。
泊まっていく学生ボランティアたちは我が家のボランティアとは限らず 広くこの町の復興のため活躍してくれる若者たち。利用開始の8月から現在12月まで延べ400人は超える学生が寝泊まりしていると思います。
海寄りには住む人がいなくなった真っ暗な鮪立(しびたち)の夜にともる かつての自宅の灯りと響く若者たちの笑い声。
挨拶を交わししゃべったり、時には一緒に飲んだりして 若い力に どんなにか 元気をもらったことでしょう。

「また来たい」
「今度は両親を連れて来たい」
「こういう家に泊まれて本当によかった」

そんな言葉を聞くたびに 気持ちの揺らぎが止まって 夢が膨らみます。

「かつての自宅を残す」

もう心は決まりました。
盛屋の牡蠣養殖2代目が頑張って建てた 思い出いっぱいの家。
学生ボランティアたちが住んで再び命をふきこんでくれた家。
斉吉の社長さんがおっしゃった 「形あるものは強いよ」
本当です。
目の前で息を吹き返す かつての自宅に 背中をポンと押されました。

被災地応援ファンドに寄せてくださるみなさんのご厚意は、牡蠣養殖には使用せず、このかつての自宅を 訪ねてきてくださるみなさんのお休み処として活用できるような修繕・準備に 使用致します。
盛屋水産の牡蠣をこうして待っていてくださる皆さんが 牡蠣の成長ぶりを見に来て、気兼ねなしに ゆっくりできるようなお休み処 を目指します。
大掛かりな修繕は致しません。
でも 煮炊きはカセットコンロだけ、
抜けた天井はとりあえずの板を施しただけ、
用を足せるようとりあえず壊れたドアを取り替えただけのトイレ、
という今よりは もう少し修理が必要です。

細かいいろんなことをこれから決めていくことになりますが
決まっていることが一つ。

お休み処の壁は この旗が飾ることになるでしょう。
一代(いちよ)とあや子が持っているのはGakuvoの学生ボランティアの方たちがプレゼントしてくれた寄せ描きアート 大漁旗 です。
gakuvoプレゼント旗

国際色豊かな学生ボランティアたちが贈ってくれた賑やかな大漁旗
gakuvoのプレゼント旗2

へこたれそうな心を励ましてくれた証(あかし)である この大漁旗が お休み処の壁を飾る日が間近でありますように。
そして応援してくださる皆様との新しいご縁が この大漁旗をここで眺めながら 深まりますように。

「盛屋水産 つなぎ牡蠣ファンド」の詳細・お申込はこちら ↓
http://www.musicsecurities.com/communityfund/details.php?st=a&fid=218
牡蠣2illustrated by Masae Hatakeyama






12/22 06:08 | 唐桑御殿修繕報告 | CM:4 | TB:0
かつての自宅を残す その1 2011.12.15
盛屋水産を営む菅野家。かつての自宅は 「唐桑御殿」と呼ばれる3階建ての家でした。

「唐桑御殿」とは、遠洋漁業で栄えた気仙沼市唐桑地区で 船頭や船員が競うように建てた
入母屋造り(いりもや づくり)の勇壮な家です。

入母屋造りでは 屋根の構造が 上部が2勾配(切妻造り)、下部が4勾配(寄棟造り)となっており、
日本では古来より格式の高い建築様式のようです。

下の写真は分かりやすい唐招提寺の例(wikipediaより著作権放棄の写真をお借りしました)。
入母屋造り唐招提寺2

そしてこれが盛屋水産の「唐桑御殿」、かつての自宅 2011年12月現在の姿です。
現在の社長 和享(やすたか)で 牡蠣養殖3代目ですが、和享も含め、養殖を継ぐ前は代々船乗りでした。
この「唐桑御殿」は2代目の信一(故人)が建てた家です。
盛屋全景

2011.3.11、ここ気仙沼市唐桑町鮪立(しびたち)には20m以上ともいわれる波が押し寄せ
この家は外側は残ったものの、中は天井などもこわれ全壊しました。
下の写真は震災当日 津波第1波の後の家を 近所の方が撮っていたものです。
goten2.jpg

この家よりも海岸寄りにある土地では、ご近所の家がすべてなくなりました。
下の写真は 弊社を訪ねてくださった気仙沼の食品加工 斉吉さんが撮ってくださった6月時点のもの。
かつては この家からは こんなにも海は見えませんでした。
大勢のボランティアの方々が この家の前にあった呆然とするような瓦礫の片付けを 手伝ってくださいました。
盛屋より前の風景

それでも6月末時点では ここ鮪立(しびたち)にはまだまだ 下の写真のような状態がたくさんありました。
鮪立110629

震災直後から6月までの3ヶ月間は避難所生活を送りました。
避難所生活はプライバシーはありませんが、みんなで助け合い励まし合い、
再開のための多くの情報を得ることができました。

5月からは地域の同業者でグループを作り、助成金を活用して養殖準備再開。

6月に、かつての自宅より少し高い位置にある1軒後ろの家ー 
そこも1階の天井近くまで波が来たため片付けと掃除が大変でしたがー その家を購入することを決断。
親戚やボランティアの方々の力を借り、なんとか住める状態にして、新しい自宅での生活が始まりました。

新しい家もこれから修理していかなければならない中、かつての自宅をどうするか 大変悩みました。
そのままではとても住める状態ではなく かといって 立派に残っている部分も沢山あり 壊すにはしのびない。
けれども 現在の自宅とかつての自宅 2軒も家を修理 手入れ 管理するなど
仕事道具のすべてを失い養殖再開に奔走する中 到底できません。

そんな6月半ばのある日
弊社の牡蠣を加工している 気仙沼の食品加工業者 斉吉さんが訪ねてきてくださいました。 

自身も津波による甚大な被害を受けた斉吉さんでしたが その頃既に事業再開のため猛スピードで懸命に努力を重ねていらっしゃいました。
5月半ばにはミュージックセキュリティーズさんの「被災地応援ファンド」でいち早く必要資金を集め、待ってくださっているお客様のため一日でも早い再開に全力投球中。
そんなお忙しい中、弊社を訪問してくださり、勇気づけて背中を押してくださったのです。

その時の斉吉の社長さんのお言葉「スピードが大事」「変わっていかなくちゃ」

そして専務の和枝さんの言葉からあふれる
気仙沼 そして唐桑の 風土と暮らしぶりへの愛情
漁業を守り発展させることへの情熱

お二人の言葉が頭と体をぐるぐると駆け巡ります

そして話が以前の自宅に及んだ時
「壊すなんて もったいない!!」

「形あるものは強いよ」
津波によりいろいろなものを失った社長さんの言葉が
津波によりいろいろなものを失った心にしみていきます

盛屋水産の仕事ぶりをみてもらい、唐桑の自然と漁師生活とおいしい食べ物
それを体感してもらえるそんな場所にしてはどうか...

その時は もっとおぼろげな形で 実現する方法も定かではありませんでしたが、

かつての自宅は残す!

そのことだけは、斉吉さんとの会話の中で 心に決めたことでした。 つづく

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12/15 05:38 | 唐桑御殿修繕報告 | CM:2 | TB:0
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